【冬の鉄骨住宅】ダイワハウスのxevoΣは冬寒い?

ダイワハウスは軽量鉄骨、木造のどちらでも家を建てることができます。

私は軽量鉄骨のxevoΣで家を建て、2023年の12月に入居しました。

xevoΣを検討中の方が気になることの一つが、鉄骨住宅の夏の暑さ、冬の寒さだと思います。

 

本記事では、xevoΣの家で一冬過ごした私が、実際に住んでみて感じた冬の寒さについて紹介します。

結論

エアコンを入れなければ普通に寒い!

ただし、エアコンの効きは良く、鉄骨だから寒いとは感じない

というか、住みだしてからは鉄骨か木造かなんて全く気にしていません。

そして、日中の南側の部屋は北側の部屋に比べて温まりやすい。

 

順に説明します。

建てた環境と家のスペック

どこに建てたの?

私が家を建てたのは、瀬戸内の比較的温暖な地域です。

気温が0度を下回ることも一冬に何日かで、雪が積もることも年に1度あるかないかの場所になります。

どんな家なの?

延床面積約30坪、3LDKの平屋です。

現在は妻と二人暮らしですが、子供は二人を想定しています。

ごくごく一般的な間取りと広さかと思います。

 

南側にLDKがあり、浴室と脱衣室を挟んで北側に寝室があります。

ダイワハウスでは、段階的に断熱材を増やすことができますが、我が家は基本的にスタンダード断熱で、ZEH +補助金の要件を満たすため、部分的に断熱材を増やしています。

他は性能的には標準仕様で床暖房もなく、換気も第三種換気です。

 

私のこだわりで南側の軒を2.5m出しており、南側には隣家がありますので、日射取得についても併せてお伝えします。

南側LDK

環境

LDKは東西方向が長辺になる長方形型で、広さは18畳です。

さらに北東には3畳の畳スペースを設けていますので、合わせて21畳の広さがあります。

南側はグランフルサッシ(床から天井まで繋がる掃き出し窓)6枚、東側も同じ大きさのFIX窓1枚があります。

カーテンは南側はバーチカルブラインド、東側はロールスクリーンにしています。

面積の割に開口部は大きい上、ダイワハウスは天井高が2m72cmありますので、断熱だけを考えると不利な条件かと思います。

サッシは標準のアルミ樹脂複合サッシ、床材は挽き板を採用しています。

寒い?

エアコンの効き

エアコンを入れていなければ普通に寒いです。

これは当たり前のことで、いくら断熱性能を上げたところで、熱源がなければ温まらないのは当然です。

ただ、エアコンの効きは抜群で、熱が逃げている感じはしません。

ロンT一枚でも十分に過ごすことができます。

エアコンの設定温度は21度にしていて、冷え込む日や夜は23度程度まで上げることもありますが、それよりも高い温度に設定したことはありませんでした。

エアコンを消した後も、数時間はほんのりと暖かさが残っています。

太陽熱の恩恵

エアコンをつけていない状態で比べても、後述する北側の部屋ほどの寒さではありません。

南側に大きな開口を取っているので、晴れた日であれば太陽熱で部屋がある程度は暖められているように感じます。

次の写真は冬至から数日後の正午頃の写真です。

隣家の屋根と軒の間から絶妙に太陽光が入り、リビングの南半分までは陽が当たっています。

複合サッシは寒いのか

窓は複合サッシですが、晴れた日中、エアコンを入れている状態でサッシ枠の室内側に触れると暖かさを感じます。

建てる前、家について情報収集をしていると、オール樹脂サッシを推す意見を山ほど見ましたが、私は複合サッシでも全く不具合を感じていません。

床材

床材は挽き板ですが、これも体感温度に良い影響を与えているように思います。

玄関、廊下、ダイニング、リビングを挽き板、子供部屋、寝室をシート床材にしていますが、廊下と子供部屋に素足を片足ずつ乗せると、ひんやり感がまるで違います。

無垢床ほどではないですが、床材の中に空気が含まれていることで、挽き板の方が冷たく感じにくいのでしょう。

北側寝室、子供部屋

北側の部屋は、LDKに比べると寒いです。

普通に寒い。

日中であっても、寝室に入るとヒヤッとしますし、前述のとおり床材がシート系のものですので、スリッパを履いていなければかなり冷たく感じます。

 

ただし、北側の部屋についてもエアコンの効きは良く、保温力も高いように感じます。

寝る前にエアコンで室内を暖めて、1時間のタイマーをかけて寝ていますが、毛布1枚だけでも夜中に寒さで目覚めるなんてことはありませんでした。

浴室、脱衣室

浴室と脱衣室は、リビングと寝室の間に設けています。

浴室

浴室はTOTOのユニットバスですが、湯船にお湯を張って入る分には全く寒さを感じません。

私の実家はかなり古く、冬に湯船から出る時には一旦気合を入れないと出られないくらいに寒いです。

しかし、さすがは最新のユニットバス。比較にならないくらい快適です。

浴室の床は「ほっカラリ床」という断熱構造の床になっているので、冷たいとは感じません。

脱衣室

エアコンはありませんし、体が濡れていることもあって、浴室から脱衣室に出ると寒いと感じます。

ただ、鉄骨住宅だから特に寒いということではありません。

家を建てる前には、新築木造の賃貸住宅(2階建てアパート)に住んでいましたが、同程度の寒さです。

まとめ

まとめると、xevoΣの家は普通に寒いですが、鉄骨住宅だからといって特別寒いということではありませんでした。

特に寒いと感じる北側の部屋や脱衣所でも、寒さの感じ方は賃貸住宅と同程度です。

南側の部屋については、エアコンを入れていない状態で比べると、賃貸よりも暖かく感じます。

また、エアコンを入れた時の保温力は、賃貸に比べると明らかに高いです。

ですから、冬の寒さを気にして鉄骨住宅を選択肢から外すのはナンセンスかと思います。

ダイワハウスに求めるもの

家の性能、快適性を最優先に考えるならば、全館空調や床暖房の施工実績が多いハウスメーカーはダイワハウス以外にも多くあります。

私はダイワハウスの他に、積水ハウス、住友林業、一条工務店を比較検討していました。

この中では、「家は性能」をキャッチコピーにしている一条工務店が性能面では抜きん出ているかと思います。

私も真冬に一条工務店で建てた人の家に遊びに行ったことがありますが、エアコンOFFで床暖房だけで家中が温まっており、驚かされました。

 

一方で、ダイワハウス、積水ハウス、住友林業は土地の使い方、部屋や窓の配置、日射取得などで快適性を求めるハウスメーカーだと思います。

私の家も、南側に隣家があり、軒を長くしたいという要望もある中で、上手く冬の日光を取り込む設計をしてもらいました。

ダイワハウスで家を検討されている方は、家の性能よりも、デザインや雰囲気、大開口が取れる構造など、数値化できない部分を重視される方が多いはずです。

鉄骨だからといって極端に寒い家になるわけではないので、最後までダイワハウスを候補に入れておいてもらえたらと思います。